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人材の市場価値と求められる人材像
10年後の企業像と求められる人材像
変化のスピードが速く競争が激化する時代に求められる人材とは、日々状況が大きく変化する経営課題に対応出来る質の高い人材、具体的には、成果の出せる人材。
経営や企業組織の視点から見た場合、10年後の自社の姿を想像することは非常に難しい時代です。しかし、企業活動では、継続的に活動の見通しが立っていることが安定経営の理想です。
そこで、10年後、生き残っている企業像を想像してみましょう。
根拠の不明確な予測では意味がありません。
妥当性の高い予測として、現状の状態や課題、社会環境、技術の進化等『先読み未来』を検討することで、信頼性の高い予測が可能となります。
一般的には、コミュニケーションが活発で風通しの良い企業は概して将来的にも有望です。
そして、優秀な経営者に求められる資質は、経営理念に基づいた将来に対する明確なビジョンを持ち長期的戦略を確実に遂行出来る経営力と先見性。努力に基づくすぐれた感性が必要です。何よりもリーダーとしての人間性が最も重要な資質といえます。
ここから『求められる人材像』、『これから採用すべき人材の資質』が導きだされます。
その資質とは、
一つ目に、人間性、人間力。情熱、熱意。
二つ目に、素直で、勤勉えあること。ウサギではなくカメである事。継続して努力出来る人材でることです。
三つ目に、自分で考え自分で主体的に行動出来る自主性。
以上の3つです。
コミュニケーション力、チームワーク、リーダーシップは、就職後の訓練で身につくスキルです。
備わっていればそれにこした事はありません。
10年後に生き残る企業を考える場合、目先の業績と将来のための投資が両立できバランスよく仕事ができる人材を抱える企業です。
日経新聞の記事に、現在の東証一部上場企業上位①0社、10年前の東証一部上場企業上位10社を比較した記事がありました。比較の内容は、それそれの企業の経営戦略のあり方と業績との関係性を分析したものです。
10年前に業績が悪くトップ10入りを逃していた企業が10年後にトップ10入りを果たす企業。
それとは対照的に10年前には、トップ10にもかかわらず現在は、業績が低迷している企業。
その差は、何でしょうか?
その答えは、過去、トップ10圏外の企業で。現在、トップ10にいる企業は、過去長期的な展望に基づき将来に向け仕組みや、体質の強化に着実に取り組んできた結果として現在の業績が出来上がっているということです。一方、10年前のトップ10企業で現在、トップ10を退いた企業はというと、短期的な業績確保に走り、思い切った将来対策が打てなかった事が今になって業績に大きく影響を与えているというものでした。将来対策として大々的な対策を打てばいくら上場企業といえども一時的に業績が悪化してしまう事もあります。こうした、苦水をあえて飲めるか飲めないかが大きな分かれ目になります。
上場企業のTOPであれば、業績を維持して当たりまえであり、割り込めば責任問題というシビアな評価がされるのが常です。株主や社員に会社の将来のために一時的な業績悪化を納得さる真のリーダー、それが、今後、もっと求められるリーダーの姿ではないでしょうか。