わかりやすい就職活動ノウハウ
Office DELIGHT
『仕事について』
やりたいことが見つからない
好きなことを仕事にする、楽しく働く
理想は「やりたい事」があるにこした事はないとおもいます。でも、働いた事がない学生にとっては、この質問に答える事はかなり難しいのではないでしょうか。
就職、仕事のなんなのかもわからず「これがやりたい」と本当に言い切れるかというと自信がないのではないでしょうか。
当然ですよね。就職を考えるとき、働く事がわからないのは皆同じです。
では、自信を持って「この仕事がしたい」と言える人と言えない人とはどこが違うのでしょうか。
そもそも全員に「やりたい事がある」と考える方が不自然のような気もします。
働いた事がないのにあれが良いこれがいいと言えるのは、イメージ上の感想ではないでしょうか。
やりたい事がわかっている人はどんどん進めて行けばいいと思います。
長いようで短い人生、たった一度の人生だから、くいの無いように生きよう。そもそも働くという事は、社会に出て、労働をし、それを受け取る人がいて、お金が支払われそれが自分の給与となります。
人がお金を払うときはなにがしかの共感が生まれています。お金が社会を循環しその流れにそって、生産や、労働、販売とそこに関わる多くの人の思いが関わっています。
この関わりの中に身を委ね働くことが自分の存在を確かめる唯一の方法ではないでしょうか?そして、自分が働くことによりどれだけ社会に影響を与える事ができるのか、どこまで通用するのかもわかります。だからこそ真剣に取り組み、もがき苦しみ必死に挑んでつかむものもあります。これも働くことの楽しみであり苦しみでもあります。
学校を卒業したら、自分一人で生計を立てていく事を決めれば、自分の人生を自分で決める自由も手に入れる事ができます。
「やりたい事」で悩んでいてもすぐには答えは出てきません。
自分の力で働いていく事を決意し社会で働きながら「やりたい事」を見つけるのも一つの方法です。
どうやって社会に出て、どうやってそこで信頼を得て生きて行けるかを真剣に考えることが自立だと思います。
就職してこそ初めて仕事とは何かを学ぶ事になり、何たるかを述べることも出来ます。
まず、労働し自立して働いてみることです。
実際、働いてみると初めのうちは仕事の半分は雑用のような仕事でいっぱいです。
しかし、その雑用のような仕事に社会の繋がりや組織の役割があります。
雑用のようなと言いましたが、組織では仕事は分業が基本です。
分業体制の中では、色々な仕事があります。
どの仕事も必要な仕事。
自分では、雑用と思えるような仕事も実は重要な仕事であり、その仕事が十分に消化されない時には分業に支障が出ます。
野球のチームで言えば、バッテリー、内野守、それぞれのポジションがありどれが欠けても十分な試合は出来ません。
チームには、代打、代走、たとえ補欠といえども重要なメンバーであることが理解できると思います。
好きなことを仕事にするとは
仕事探しのヒント
自分の興味があること、好きなこと、よく知っていることの周辺から仕事を探してみましょう。
例えば、シンガーソングライター、アーティスト、デザイナー、タレント、漫画家、スポーツ選手、IT長者など、ラフな服装やブランドスーツで身をかため、『好きなことを一生懸命やっていただけです。』なんて、軽々と話したりしていますが、こうした事例で成功すればこれほど良いことはありません。しかし、ただ好きなだけでその『夢』現実からの逃げ場にしていることも多いのも事実です。
例えば、『本当は、漫画家になりたいんだよねぇ〜』と自分の夢を仕事にしたいというAくん。『仕事をしたいというならそれで食べていくことだよね?』『少し、お金になればいいかなと思っています。』『お金を頂くこと=プロ。お金を頂けるレベルに達しているかどうかの判断が必要だと思うよ。誰か、プロの漫画家か、編集者に自分の作品を持ち込んで見てもらったことはあるの…?』『いいえ、それは、まだしてません…。』そのままA君は黙り込んでしまいました。
Aくんは、本当に漫画が好きで、自分のなかでは最後のよりどころでもあるのです。就活は、うまくいかなかったけれど、まだ、自分には、漫画ががある…。
しかし、Aくんは、漫画を人に評価してもらったり、自分から売り込むこともしません。現状のままなんとかならないかと思っているだけです。他人からダメ評価を受けるのが怖いのかも知れません。自分から、外に出て、売り込むこともせず、現実からの逃げ道にしているのかもしれません。
プロとしてやっていくためには、才能やセンスの有無だけでなく、認めてもらえるまで自分を売り込む根性や運も必要です。また、運良くプロとして好きな仕事に就けても、自分の好きな漫画を書けるかというとそうばかりではありません。読者のニーズに応えなければ漫画家として収入を得ることが出来なくなることもあります。自分のあまり好きではない漫画も時には書かなくてはならないときもあります。ただ単い好きで、それをしていると時間も忘れるという『好き』と、仕事という制約の中で、自分が仕事としてやった充実感の『好き』とは大きな違いがあります。
したがって、現実的には、『好きなことを仕事にする』ということは『好きなことに関連する仕事をする』という意味が大きいと思って頂きたいと思います。